若 葉 亭
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タイトル 【戦法図鑑】219 居飛車穴熊VS四間飛車 激戦期[9]
投稿日: 2019/04/04(Thu) 01:29
投稿者千鳥銀

本章では引き続き後手の▽5四銀型に対する攻防をご紹介します。

「図1」までの手順

▲7六歩    ▽3四歩    ▲2六歩    ▽4四歩    ▲4八銀    ▽4二飛
▲6八玉    ▽7二銀    ▲7八玉    ▽3二銀    ▲5六歩    ▽5二金左
▲5八金右  ▽6四歩    ▲5七銀    ▽7四歩    ▲2五歩    ▽3三角
▲3六歩    ▽6二玉    ▲7七角    ▽4三銀    ▲6六歩    ▽7三桂
▲6七金    ▽7一玉    ▲8八玉    ▽4五歩    ▲9八香    ▽5四銀
▲9九玉    ▽8二玉    ▲8八銀    ▽6三金    ▲7九金    ▽9四歩
▲5九角    ▽8四歩    ▲3七角

「図1」

後手の持駒:なし
  9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香 ・ ・v金 ・ ・ ・v桂v香|一
| ・v玉v銀 ・ ・v飛 ・ ・ ・|二
| ・ ・v桂v金v歩 ・v角v歩v歩|三
|v歩v歩v歩v歩v銀 ・v歩 ・ ・|四
| ・ ・ ・ ・ ・v歩 ・ 歩 ・|五
| ・ ・ 歩 歩 歩 ・ 歩 ・ ・|六
| 歩 歩 ・ 金 銀 歩 角 ・ 歩|七
| 香 銀 ・ ・ ・ ・ ・ 飛 ・|八
| 玉 桂 金 ・ ・ ・ ・ 桂 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:なし
手数=39  ▲3七角  まで

▲2六角と角を展開させる手は形によっては有効ですが、四間飛車側に最善形で待たれると
▽5四銀型では無理な場合が多いので▲3七角と此方に転回する策で対抗します。

「図1」から「図2」までの手順

▽9五歩    ▲7八飛    ▽2二飛    ▲5五歩    ▽4三銀    ▲5六銀
▽2四歩    ▲6五歩    ▽同 歩    ▲7五歩    ▽同 歩    ▲4八角
▽2五歩    ▲3七桂

「図2」

後手の持駒:歩三 
  9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香 ・ ・v金 ・ ・ ・v桂v香|一
| ・v玉v銀 ・ ・ ・ ・v飛 ・|二
| ・ ・v桂v金v歩v銀v角 ・v歩|三
| ・v歩 ・ ・ ・ ・v歩 ・ ・|四
|v歩 ・v歩v歩 歩v歩 ・v歩 ・|五
| ・ ・ ・ ・ 銀 ・ 歩 ・ ・|六
| 歩 歩 ・ 金 ・ 歩 桂 ・ 歩|七
| 香 銀 飛 ・ ・ 角 ・ ・ ・|八
| 玉 桂 金 ・ ・ ・ ・ ・ 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:なし
手数=53  ▲3七桂  まで

▽9五歩と突き越す手には▲7八飛で7筋の歩交換を図るのが有効です。
対して▽2二飛と飛車先逆襲でそれを牽制しようとしますが、▲5五歩から▲5六銀が
▲3七角と引いた効果で、5筋から盛り上がり駒を捌いた「図2」では玉に近い所を
攻めている先手が指し易い形勢です。

「図1」から「図3」までの手順

▽8三銀    ▲7八飛    ▽2二飛    ▲5五歩    ▽同 銀    ▲7五歩
▽同 歩    ▲同 飛    ▽5四歩

「図3」

後手の持駒:歩二 
  9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香 ・ ・v金 ・ ・ ・v桂v香|一
| ・v玉 ・ ・ ・ ・ ・v飛 ・|二
| ・v銀v桂v金 ・ ・v角v歩v歩|三
|v歩v歩 ・v歩v歩 ・v歩 ・ ・|四
| ・ ・ 飛 ・v銀v歩 ・ 歩 ・|五
| ・ ・ ・ 歩 ・ ・ 歩 ・ ・|六
| 歩 歩 ・ 金 銀 歩 角 ・ 歩|七
| 香 銀 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|八
| 玉 桂 金 ・ ・ ・ ・ 桂 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:歩 
手数=48  △5四歩  まで

▽9五歩と端を突き越していると▲7八飛で歩交換を狙われるので、この場合は▽8三銀で
銀冠を急ぐ方が正着になります。「図2」までと同じく歩交換から▲5五歩と突きますが
今度は先に▽8三銀で玉頭の守備が一手早い為、▽同銀と取る事が出来▽5四歩と受けられた
「図3」は先手居飛穴側の失敗です。


「図1」から「図4」までの手順

▽8三銀    ▲9六歩    ▽7二金    ▲1六歩    ▽1四歩    ▲6八銀
▽6五歩    ▲5七銀    ▽4六歩    ▲同 歩    ▽6六歩    ▲同 銀
▽3五歩    ▲2六飛    ▽6五銀    ▲同 銀    ▽同 桂    ▲4五歩
▽6四歩    ▲6六歩    ▽5八銀    ▲6五歩    ▽6七銀成  ▲6四歩
▽7三金寄  ▲6五桂    ▽7八金    ▲7三桂成  ▽同 玉    ▲4四銀

「図4」

後手の持駒:桂 
  9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香 ・ ・ ・ ・ ・ ・v桂v香|一
| ・ ・v金 ・ ・v飛 ・ ・ ・|二
| ・v銀v玉 ・v歩 ・v角v歩 ・|三
|v歩v歩v歩 歩 ・ 銀 ・ ・v歩|四
| ・ ・ ・ ・ ・ 歩v歩 歩 ・|五
| 歩 ・ 歩 ・ 歩 ・ 歩 飛 歩|六
| ・ 歩 ・v全 ・ ・ 角 ・ ・|七
| 香 銀v金 ・ ・ ・ ・ ・ ・|八
| 玉 桂 金 ・ ・ ・ ・ 桂 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:金 歩二 
手数=69  ▲4四銀  まで

この局面の▽8三銀には▲9六歩と端を受け間合いを図るのが正解です。そして▲3七角型で
▽4六歩を受けているので▲6八銀と穴熊の組み替えを狙う事が出きるのがこの形の特徴です。
更に固められては面倒なので6筋が薄くなった瞬間に仕掛けますがこれは無理筋で必死の
総攻撃を掛けるも「図4」の局面は穴熊側の攻め合い勝ちです。


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