若 葉 亭
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タイトル 【戦法図鑑】114 相振り飛車 向かい飛車VS三間飛車[4]
投稿日: 2005/03/03(Thu) 19:03
投稿者千鳥銀

本章で向かい飛車と三間飛車対抗型の解説は最後となります

「図1」
後手の持駒:歩
 9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂v銀v金 ・ ・ ・v桂v香|一
| ・ ・v玉 ・v金v銀 ・v角 ・|二
|v歩v歩v歩v歩v歩v歩 ・v歩v歩|三
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|四
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|五
| ・ 歩 歩 歩 ・ ・v飛 ・ ・|六
| 歩 ・ 角 銀 歩 歩 ・ 歩 歩|七
| ・ 飛 ・ ・ ・ ・ ・ 銀 ・|八
| 香 桂 ・ 金 玉 金 ・ 桂 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:歩
手数=18  ▽同 飛(32)  まで

「図1」は前章「図1」と同一局面、後手が3筋の歩を切った所です

「図1」から「図2」までの手順

▲5八金左  ▽8二玉    ▲4八玉    ▽9二香    ▲3七歩    ▽3四飛
▲3八玉    ▽9一玉    ▲6五歩    ▽4四歩    ▲5六銀    ▽3三桂
▲8五歩    ▽8二銀    ▲9六歩    ▽7二金    ▲9五歩    ▽4三銀
▲6六角    ▽1四歩    ▲1六歩    ▽1三角    ▲8四歩

「図2」
後手の持駒:歩
 9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v玉v桂 ・ ・ ・ ・ ・ ・v香|一
|v香v銀v金 ・v金 ・ ・ ・ ・|二
|v歩v歩v歩v歩v歩v銀v桂v歩v角|三
| ・ 歩 ・ ・ ・v歩v飛 ・v歩|四
| 歩 ・ ・ 歩 ・ ・ ・ ・ ・|五
| ・ ・ 歩 角 銀 ・ ・ ・ 歩|六
| ・ ・ ・ ・ 歩 歩 歩 歩 ・|七
| ・ 飛 ・ ・ 金 ・ 玉 銀 ・|八
| 香 桂 ・ ・ ・ 金 ・ 桂 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:なし
手数=41  ▲8四歩(85)  まで

後手が飛車を引かないのなら先手も態度を保留して、後手の動きを見ます
▽9二香を見て▲3七歩と矢倉を放棄して金無双を目指し、後手も浮き飛車に
と言った感じで 互いに相手の動き次第で戦型を選び、より有利な形を
目指し合いますが、手数の掛かる後手の穴熊に対して素早く攻撃形を整え
「図2」となった所では先手が指しやすい局面と言えます
また「図1」では▲6五歩として後手の応手を見る手も有り、3筋での歩の
交換を上手く利用すれば先手が有望でしょう そう言う意味で後手も3筋の
交換をもう少し保留して様子を見る方が良いかも知れません

「図3」までの手順

▲7六歩    ▽3四歩    ▲6六歩    ▽3二飛    ▲6八銀    ▽6二玉
▲6七銀    ▽7二玉    ▲7七角    ▽3五歩    ▲8八飛    ▽5二金左
▲3八銀    ▽3六歩    ▲4八玉    ▽2四歩    ▲3六歩    ▽同 飛
▲3七歩    ▽3四飛    ▲3九玉    ▽2五歩    ▲5八金左  ▽3二銀
▲2八玉

「図3」
後手の持駒:歩
 9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂v銀v金 ・ ・ ・v桂v香|一
| ・ ・v玉 ・v金 ・v銀v角 ・|二
|v歩v歩v歩v歩v歩v歩 ・ ・v歩|三
| ・ ・ ・ ・ ・ ・v飛 ・ ・|四
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・v歩 ・|五
| ・ ・ 歩 歩 ・ ・ ・ ・ ・|六
| 歩 歩 角 銀 歩 歩 歩 歩 歩|七
| ・ 飛 ・ ・ 金 ・ 銀 玉 ・|八
| 香 桂 ・ ・ ・ 金 ・ 桂 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:なし
手数=25  ▲2八玉(39)  まで

最後に普通の振り飛車と同様の形に 何も考えず進めて行くとどうなるか
と言う例を見て頂きます「図3」の先手陣は向かい飛車に美濃囲いと言う
振り飛車としては普通の戦型です

「図3」から「図4」までの手順

▽2三銀    ▲8六歩    ▽2四銀    ▲8五歩    ▽3五銀   ▲7五歩 
▽2四飛    ▲7六銀    ▽4四角    ▲8四歩    ▽同 歩   ▲同 飛 
▽8三歩    ▲8六飛    ▽2六歩    ▲同 歩    ▽2七歩   ▲同 銀 
▽2六銀    ▲同 銀    ▽2七歩    ▲同 玉    ▽2六飛   ▲3八玉
▽2七銀    ▲4八玉    ▽2八銀成

「図4」
後手の持駒:なし
 9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂v銀v金 ・ ・ ・v桂v香|一
| ・ ・v玉 ・v金 ・ ・ ・ ・|二
|v歩v歩v歩v歩v歩v歩 ・ ・v歩|三
| ・ ・ ・ ・ ・v角 ・ ・ ・|四
| ・ ・ 歩 ・ ・ ・ ・ ・ ・|五
| ・ 飛 銀 歩 ・ ・ ・v飛 ・|六
| 歩 ・ 角 ・ 歩 歩 歩 ・ 歩|七
| ・ ・ ・ ・ 金 玉 ・v全 ・|八
| 香 桂 ・ ・ ・ 金 ・ 桂 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:銀 歩四
手数=52  ▽2八銀成(27)  まで

「図4」までは一例に過ぎませんが、相手の動きに敏感に対応しないと
作戦負けから、何も出来ず敗勢となってしまうのは玉頭に敵攻撃陣がいない
振り飛車との違いです


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