若 葉 亭
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タイトル 【戦法図鑑】117 相振り飛車 向かい飛車VS中飛車[2]
投稿日: 2005/03/03(Thu) 19:12
投稿者千鳥銀

前章に引き続き、向かい飛車と中飛車の対抗型を解説します

「図1」
後手の持駒:なし
 9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂 ・v金 ・v金 ・v桂v香|一
| ・v玉v銀 ・v飛 ・ ・ ・ ・|二
| ・v歩v歩 ・ ・v歩v角v歩 ・|三
|v歩 ・ ・v歩v銀 ・v歩 ・v歩|四
| ・ 歩 歩 ・v歩 ・ ・ ・ ・|五
| 歩 ・ ・ 歩 ・ ・ ・ ・ 歩|六
| ・ ・ 角 銀 歩 歩 歩 歩 ・|七
| ・ 飛 ・ ・ 金 ・ 銀 玉 ・|八
| 香 桂 ・ ・ ・ 金 ・ 桂 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:なし
手数=31  ▲9六歩(97)  まで

「図1」は前章「図4」と同一局面、向かい飛車対中飛車の持久戦模様です

「図1」から「図2」までの手順

▽5一金左  ▲4六歩    ▽6二金左  ▲3六歩    ▽6三金    ▲4七金
▽4四歩    ▲3七桂

「図2」
後手の持駒:なし
 9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂 ・v金 ・ ・ ・v桂v香|一
| ・v玉v銀 ・v飛 ・ ・ ・ ・|二
| ・v歩v歩v金 ・ ・v角v歩 ・|三
|v歩 ・ ・v歩v銀v歩v歩 ・v歩|四
| ・ 歩 歩 ・v歩 ・ ・ ・ ・|五
| 歩 ・ ・ 歩 ・ 歩 歩 ・ 歩|六
| ・ ・ 角 銀 歩 金 桂 歩 ・|七
| ・ 飛 ・ ・ ・ ・ 銀 玉 ・|八
| 香 桂 ・ ・ ・ 金 ・ ・ 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:なし
手数=39  ▲3七桂(29)  まで

「図2」まで高美濃の好形に組んだ先手陣には隙が無く、後手の5筋の位と
先手の7筋の位を比べて見た場合に先手の位の方が、相手の玉に対する
影響力から、よりポイントが高いと言えます

「図1」から「図3」までの手順

▽5一金左  ▲4六歩    ▽6二金左  ▲8四歩    ▽同 歩    ▲同 飛
▽8三歩    ▲8六飛    ▽6三金    ▲7六銀    ▽4四歩    ▲8五銀
▽4五歩    ▲9四銀    ▽4六歩    ▲9五歩    ▽4五銀    ▲6五歩
▽5六歩    ▲同 歩    ▽同 銀    ▲6四歩    ▽6二金引  ▲3三角成
▽同 桂    ▲8四歩    ▽同 歩    ▲8三歩    ▽同 銀    ▲同銀成
▽同 玉    ▲5六飛    ▽同 飛    ▲6五角

「図3」
後手の持駒:飛 角 銀 歩四 
 9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂 ・v金 ・ ・ ・ ・v香|一
| ・ ・ ・v金 ・ ・ ・ ・ ・|二
| ・v玉v歩 ・ ・ ・v桂v歩 ・|三
| ・v歩 ・ 歩 ・ ・v歩 ・v歩|四
| 歩 ・ 歩 角 ・ ・ ・ ・ ・|五
| ・ ・ ・ ・v飛v歩 ・ ・ 歩|六
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ 歩 歩 ・|七
| ・ ・ ・ ・ 金 ・ 銀 玉 ・|八
| 香 桂 ・ ・ ・ 金 ・ 桂 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:銀二 歩二 
手数=65  ▲6五角打  まで

8筋の歩交換の後、銀を繰り出し▲9四銀と端を攻めるのも「図1」からの
有力手段です ▲9四銀に▽同香は▲9五歩で端から一方的に攻められて
敗勢となるので、▽4六歩の取り込みから▽4五銀で攻め合いに出ますが
やはり玉の響きに大きな違いが有り「図3」までは一例ですが、中飛車側に
思わしく無い結果となります

最後に後手が▽5四歩から、いきなりゴキゲン中飛車模様に来た場合の
先手の対抗策を見て頂きます

「図4」までの手順

▲7六歩    ▽5四歩    ▲7七角    ▽5二飛    ▲8八飛    ▽5五歩
▲4八玉    ▽5六歩    ▲同 歩    ▽同 飛    ▲5八飛    ▽同飛成
▲同金左

「図4」
後手の持駒:飛 歩 
 9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂v銀v金v玉v金v銀v桂v香|一
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・v角 ・|二
|v歩v歩v歩v歩 ・v歩v歩v歩v歩|三
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|四
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|五
| ・ ・ 歩 ・ ・ ・ ・ ・ ・|六
| 歩 歩 角 歩 ・ 歩 歩 歩 歩|七
| ・ ・ ・ ・ 金 玉 ・ ・ ・|八
| 香 桂 銀 ・ ・ 金 銀 桂 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:飛 歩 
手数=13  ▲同 金(69)  まで

後手が角道を開けず中飛車に振って来た時に、これを相振り飛車で迎え撃つと
言った場合は3手目に▲7七角と上がり▽5二飛に▲8八飛と振れば大丈夫です
以下、5筋から歩交換に来れば「図4」まで飛車交換に持ち込み115章の
「図2」と同じく手得で先手が指しやすくなります

115章から先手の向かい飛車に四間飛車、そして中飛車で後手が対抗した時の
変化を御紹介しましたが、相振り飛車に限っては相手玉に対する攻撃力が
向かい飛車が一番強力で作戦勝ちを狙えるように思えます


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