若 葉 亭
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タイトル 【戦法図鑑】148 ▲4六銀戦法(左銀型)[1]
投稿日: 2005/04/07(Thu) 13:25
投稿者千鳥銀

本章では▲5七銀左型に対して後手が▽4三銀と角頭に備えた時の先手の
攻め筋を見て頂きます

「図1」
後手の持駒:なし
  9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂 ・v金 ・ ・ ・v桂v香|一
| ・v玉v銀 ・v金v飛 ・ ・ ・|二
| ・v歩v歩v歩v歩v銀v角v歩v歩|三
|v歩 ・ ・ ・ ・v歩v歩 ・ ・|四
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 歩 ・|五
| 歩 ・ 歩 ・ 歩 ・ 歩 ・ ・|六
| ・ 歩 ・ 歩 銀 歩 ・ ・ 歩|七
| ・ 角 玉 ・ 金 銀 ・ 飛 ・|八
| 香 桂 ・ 金 ・ ・ ・ 桂 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:なし
手数=24  ▽4三銀(32)  まで

「図1」は▲5七銀左に後手が24手目▽4三銀と上がった所です この▽4三銀に
対しては▲3八飛とする鷺宮定跡は使えません ▽3二飛と一手早く備えられて
▲3五歩と仕掛けるのは無理となります この変化は14章で紹介しています

「図1」から「図2」までの手順

▲6八金上  ▽5四歩    ▲4六銀    ▽3二飛    ▲3五歩    ▽1二香
▲3四歩    ▽同 銀

「図2」
後手の持駒:歩 
  9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂 ・v金 ・ ・ ・v桂 ・|一
| ・v玉v銀 ・v金 ・v飛 ・v香|二
| ・v歩v歩v歩 ・ ・v角v歩v歩|三
|v歩 ・ ・ ・v歩v歩v銀 ・ ・|四
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 歩 ・|五
| 歩 ・ 歩 ・ 歩 銀 ・ ・ ・|六
| ・ 歩 ・ 歩 ・ 歩 ・ ・ 歩|七
| ・ 角 玉 金 金 銀 ・ 飛 ・|八
| 香 桂 ・ ・ ・ ・ ・ 桂 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:歩 
手数=32  ▽同 銀(43)  まで

▲6八金直(上)に対しての後手の応手はいろいろ有りますが、結論を言って
しまうと鷺宮定跡の時と同様▽5四歩から▽1二香とするのが最善となるのです
したがって今回は、この変化に絞って解説したいと思います

「図2」から「図3」までの手順

▲2四歩    ▽同 歩    ▲3八飛    ▽4五歩    ▲3三角成  ▽同 飛
▲8八角    ▽4六歩    ▲3三角成  ▽同 桂    ▲3四飛    ▽4三金
▲2四飛

「図3」
後手の持駒:角二 銀 歩二 
  9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂 ・v金 ・ ・ ・ ・v香|一
| ・v玉v銀 ・ ・ ・ ・ ・ ・|二
| ・v歩v歩 ・ ・v金v桂 ・v歩|三
|v歩 ・ ・v歩v歩 ・ ・ 飛 ・|四
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|五
| 歩 ・ 歩 ・ 歩v歩 ・ ・ ・|六
| ・ 歩 ・ 歩 ・ 歩 ・ ・ 歩|七
| ・ ・ 玉 金 金 銀 ・ ・ ・|八
| 香 桂 ・ ・ ・ ・ ・ 桂 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:飛 銀 歩二 
手数=45  ▲2四飛(34)  まで

▲2四歩と突き捨ててから▲3八飛とします 直接▲3八飛とすると「図3」の
▲2四飛とする手が無く、飛車を引くしか無くなります
▽4五歩と迎撃するのが振り飛車の常套手段です これには角交換して▲8八角と
打ちますが、後手がもし▽5四歩では無く▽6四歩と突いている場合は▲8八角の所で
▲5五銀とかわす手が生じるのです これが▽5四歩が最善と言う理由の一つです
「図3」は飛車の成り込みが確実で先手有利な局面です ただしこれは流石に後手が
素直に応じすぎで、あまりに無策だった為です

「図2」から「図4」までの手順

▲2四歩    ▽同 歩    ▲3八飛    ▽3六歩    ▲同 飛    ▽4五歩
▲3三角成  ▽同 飛    ▲8八角    ▽4六歩    ▲3三角成  ▽4五銀
▲3五飛    ▽3三桂    ▲同飛成    ▽5六銀

「図4」
後手の持駒:角二 銀 歩二 
  9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂 ・v金 ・ ・ ・ ・ ・|一
| ・v玉v銀 ・v金 ・ ・ ・v香|二
| ・v歩v歩v歩 ・ ・ 龍 ・v歩|三
|v歩 ・ ・ ・v歩 ・ ・v歩 ・|四
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|五
| 歩 ・ 歩 ・v銀v歩 ・ ・ ・|六
| ・ 歩 ・ 歩 ・ 歩 ・ ・ 歩|七
| ・ ・ 玉 金 金 銀 ・ ・ ・|八
| 香 桂 ・ ・ ・ ・ ・ 桂 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:飛 桂 歩二 
手数=48  ▽5六銀(45)  まで

先手の▲2四歩から▲3八飛には▽3六歩 ▲同飛としてから▽4五歩とするのが
後手側の有力手段です 「図3」と同一進行となりますが▲3三角成に一旦▽4五銀と
飛車に当てる手が有り、以下「図4」まで巧妙な手順で次に▽5五角と▽4七歩成を見て
今度は後手が優勢となります


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