若 葉 亭
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タイトル 【戦法図鑑】161 対三間飛車▲4五歩早仕掛け[3]
投稿日: 2005/04/28(Thu) 23:57
投稿者千鳥銀

本章では▲4五歩早仕掛けに対する後手側の対応としては本流と言える変化を
御紹介する事にします

「図1」
後手の持駒:なし
  9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂v銀v金 ・v金 ・v桂v香|一
| ・v玉 ・ ・ ・v銀v飛 ・ ・|二
| ・v歩v歩v歩v歩 ・v角v歩v歩|三
|v歩 ・ ・ ・ ・v歩v歩 ・ ・|四
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 歩 ・|五
| 歩 ・ 歩 ・ ・ 歩 歩 ・ ・|六
| ・ 歩 ・ 歩 歩 ・ ・ ・ 歩|七
| ・ 角 玉 ・ 金 銀 ・ 飛 ・|八
| 香 桂 銀 金 ・ ・ ・ 桂 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:なし
手数=19  ▲4六歩(47)  まで

「図1」は159章「図1」と同一局面、先手が▲4六歩と早仕掛けの意思表示を
した所です

「図1」から「図2」までの手順

▽5四歩    ▲5六歩    ▽5二金左  ▲3七桂

「図2」
後手の持駒:なし
  9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂v銀v金 ・ ・ ・v桂v香|一
| ・v玉 ・ ・v金v銀v飛 ・ ・|二
| ・v歩v歩v歩 ・ ・v角v歩v歩|三
|v歩 ・ ・ ・v歩v歩v歩 ・ ・|四
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 歩 ・|五
| 歩 ・ 歩 ・ 歩 歩 歩 ・ ・|六
| ・ 歩 ・ 歩 ・ ・ 桂 ・ 歩|七
| ・ 角 玉 ・ 金 銀 ・ 飛 ・|八
| 香 桂 銀 金 ・ ・ ・ ・ 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:なし
手数=23  ▲3七桂(29)  まで

▽5四歩、▽4二銀型で迎え撃つのが、居飛車側の早仕掛け急戦には最善の
対応となります ▲3七桂として先手の仕掛け準備完了で「図2」となります

「図2」から「図3」までの手順

▽7二銀    ▲2四歩    ▽同 歩    ▲4五歩    ▽同 歩    ▲5五歩
▽同 歩    ▲4五桂    ▽4四角    ▲5四歩    ▽2二飛    ▲4七銀
▽2五歩    ▲4六銀    ▽2六歩    ▲5五銀

「図3」
後手の持駒:歩三 
  9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂 ・v金 ・ ・ ・v桂v香|一
| ・v玉v銀 ・v金v銀 ・v飛 ・|二
| ・v歩v歩v歩 ・ ・ ・ ・v歩|三
|v歩 ・ ・ ・ 歩v角v歩 ・ ・|四
| ・ ・ ・ ・ 銀 桂 ・ ・ ・|五
| 歩 ・ 歩 ・ ・ ・ 歩v歩 ・|六
| ・ 歩 ・ 歩 ・ ・ ・ ・ 歩|七
| ・ 角 玉 ・ 金 ・ ・ 飛 ・|八
| 香 桂 銀 金 ・ ・ ・ ・ 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:歩 
手数=39  ▲5五銀(46)  まで

「図2」で▽7二銀として美濃囲いを完成すれば玉形には隙が無くなりますが
やはり先手の仕掛けが成立してしまいます ▲4五歩 ▽同歩に▲5五歩と突くのが
急所で▽同角は▲2四飛と走られるので▽同歩ですが、以下「図3」まで先手が
優勢となります 手順中▽4四角に▲5四歩と垂らす事と、慌てて▲5三歩成と
しないで4八の銀を応援に繰り出して行くのがポイントとなります

「図2」から「図4」までの手順

▽7二銀    ▲2四歩    ▽同 歩    ▲4五歩    ▽2二飛    ▲4四歩
▽4三歩    ▲同歩成    ▽同 銀    ▲3三角成  ▽同 桂    ▲7七角
▽5五歩    ▲同 歩    ▽2三飛    ▲4四歩    ▽同 銀    ▲5四歩
▽5五歩    ▲8六角    ▽2二角    ▲4二歩    ▽5一金寄  ▲4一歩成
▽同 金    ▲4五歩    ▽同 桂    ▲同 桂    ▽同 銀    ▲1五桂
▽4三飛    ▲2四飛

「図4」
後手の持駒:桂 歩三 
  9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂 ・ ・ ・v金 ・ ・v香|一
| ・v玉v銀 ・v金 ・ ・v角 ・|二
| ・v歩v歩v歩 ・v飛 ・ ・v歩|三
|v歩 ・ ・ ・ 歩 ・v歩 飛 ・|四
| ・ ・ ・ ・v歩v銀 ・ ・ 桂|五
| 歩 角 歩 ・ ・ ・ 歩 ・ ・|六
| ・ 歩 ・ 歩 ・ ・ ・ ・ 歩|七
| ・ ・ 玉 ・ 金 銀 ・ ・ ・|八
| 香 桂 銀 金 ・ ・ ・ ・ 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:歩 
手数=55  ▲2四飛(28)  まで

「図3」までの手順中で▲4五歩と来た時に先手の▲2四歩突き捨てを利用して
▽2二飛と、ここで回って2筋を受けておく手も考えられます そして▲4四歩に
▽4三歩と合わせて捌いて来ます
この手には角交換から▲7七角と再度角を打つのが好手で、▽5五歩と手筋の突き捨てから
▽2三飛と巧妙に受けて来ますが▲4四歩から、以下▲8六角と覗く手が厳しく先手が
指し易い形勢となります 「図4」までは一例ですが、こうなれば後手陣は潰れです


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