若 葉 亭
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タイトル 【戦法図鑑】169 対四間飛車棒銀戦法[7]
投稿日: 2005/12/22(Thu) 23:16
投稿者千鳥銀

前章に引き続き、先手が棒銀から▲3五歩と仕掛けた局面からの解説です

「図1」
後手の持駒:なし
  9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂 ・v金 ・ ・ ・v桂 ・|一
| ・v玉v銀 ・v金 ・v飛 ・v香|二
| ・v歩v歩 ・ ・v銀v角v歩 ・|三
|v歩 ・ ・v歩v歩v歩v歩 ・v歩|四
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ 歩 歩 ・|五
| 歩 ・ 歩 ・ 歩 歩 ・ 銀 歩|六
| ・ 歩 ・ 歩 銀 ・ ・ ・ ・|七
| ・ 角 玉 金 金 ・ ・ 飛 ・|八
| 香 桂 ・ ・ ・ ・ ・ 桂 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:なし
手数=35  ▲3五歩(36)  まで

「図1」は前章「図2」と同一局面、先手が▲3五歩と戦端を開いた所です

「図1」から「図2」までの手順

▽6五歩    ▲3四歩    ▽同 銀    ▲3五歩    ▽4三銀    ▲3七銀

「図2」
後手の持駒:歩 
  9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂 ・v金 ・ ・ ・v桂 ・|一
| ・v玉v銀 ・v金 ・v飛 ・v香|二
| ・v歩v歩 ・ ・v銀v角v歩 ・|三
|v歩 ・ ・ ・v歩v歩 ・ ・v歩|四
| ・ ・ ・v歩 ・ ・ 歩 歩 ・|五
| 歩 ・ 歩 ・ 歩 歩 ・ ・ 歩|六
| ・ 歩 ・ 歩 銀 ・ 銀 ・ ・|七
| ・ 角 玉 金 金 ・ ・ 飛 ・|八
| 香 桂 ・ ・ ・ ・ ・ 桂 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:なし
手数=41  ▲3七銀(26)  まで

前章「図4」までで解説した▲3五歩に対しての後手の▽6五歩と言う変化手には▲3八飛では無く
▲3四歩 ▽同銀 ▲3五歩と押さえて▲3七銀と銀の繰り替えを図る手が有ります
これは▲4六銀戦法の章でも御紹介した居飛車側の準急戦手段で、棒銀の場合でも有効となるのです

「図2」から「図3」までの手順

▽6三金    ▲3六銀    ▽7四歩    ▲2四歩    ▽同 歩    ▲3七桂
▽3四歩    ▲同 歩    ▽5一角    ▲4七金    ▽3四銀    ▲4四角
▽3五歩    ▲4五銀    ▽4三銀    ▲1一角成  ▽3三角    ▲同 馬
▽同 桂    ▲2四飛   ▽4五桂    ▲同 桂    ▽4四歩    ▲2三飛成
▽3四銀打  ▲2一龍    ▽4五歩    ▲同 歩    ▽5二飛    ▲9五歩
▽同 歩    ▲9二歩    ▽同 香    ▲9三歩    ▽同 香    ▲9四歩
▽同香   ▲8六桂

「図3」
後手の持駒:角 桂 歩四 
  9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
| ・v桂 ・v金 ・ ・ ・ 龍 ・|一
| ・v玉v銀 ・v飛 ・ ・ ・v香|二
| ・v歩 ・v金 ・v銀 ・ ・ ・|三
|v香 ・v歩 ・v歩 ・v銀 ・v歩|四
|v歩 ・ ・v歩 ・ 歩v歩 ・ ・|五
| ・ 桂 歩 ・ 歩 ・ ・ ・ 歩|六
| ・ 歩 ・ 歩 銀 金 ・ ・ ・|七
| ・ ・ 玉 金 ・ ・ ・ ・ ・|八
| 香 桂 ・ ・ ・ ・ ・ ・ 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:角 歩 
手数=79  ▲8六桂打  まで

「図2」から▽6三金として、ゆっくり陣形を整えていると先手に▲3六銀から
▲3七桂と十分な攻撃態勢を作られてしまい、いろいろな変化は考えられますが後手の
作戦負けとなる可能性が高いのです 「図4」までは変化の一例ですが後手の左翼を破り
端からの攻めが決まり先手優勢の局面です いずれにしても理想的攻撃陣が築ける先手に
不満の無い流れと言えるでしょう

「図2」から「図4」までの手順

▽3四歩    ▲3六銀    ▽3五歩    ▲同 銀    ▽4五歩    ▲3三角成
▽同 飛    ▲3六歩    ▽4六歩    ▲2四歩    ▽6四角    ▲3七角
▽3四銀    ▲4六角    ▽同 角    ▲同銀引    ▽4五歩    ▲3七銀
▽4四角    ▲7七桂    ▽2四歩    ▲2二角

「図4」
後手の持駒:歩二 
  9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂 ・v金 ・ ・ ・v桂 ・|一
| ・v玉v銀 ・v金 ・ ・ 角v香|二
| ・v歩v歩 ・ ・ ・v飛 ・ ・|三
|v歩 ・ ・ ・v歩v角v銀v歩v歩|四
| ・ ・ ・v歩 ・v歩 ・ ・ ・|五
| 歩 ・ 歩 ・ 歩 ・ 歩 ・ 歩|六
| ・ 歩 桂 歩 銀 ・ 銀 ・ ・|七
| ・ ・ 玉 金 金 ・ ・ 飛 ・|八
| 香 ・ ・ ・ ・ ・ ・ 桂 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:歩 
手数=63  ▲2二角打  まで

「図2」では▽3四歩と合わせて捌いて行く手も有ります これは以下▽4五歩とした形が
前章「図3」までの変化と似た物となりますが、▽6五歩と6筋の歩が延びているのを利用して
角交換から▲3六歩と銀取りを受けた時に▽4六歩から▽6四角と打つ手が狙いとなります
しかしこれには▲3七角と打って受かっています 以下「図3」まで先手の指し易い形勢です


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