本章より13〜15章で御紹介した四間飛車を中心にセカンドステップと
言う事で数多く有る居飛車対振り飛車の対抗型を見て頂く事にします
それぞれ膨大な変化が有りますので特に重要なポイントに絞って行きますが
アマ間では最も指されていますので出来るだけ多くの戦型を見て頂くように
するつもりです
「図1」までの手順
▲7六歩 ▽3四歩 ▲2六歩 ▽4四歩 ▲4八銀 ▽4二飛
▲5六歩 ▽9四歩 ▲9六歩 ▽7二銀 ▲6八玉 ▽3二銀
▲7八玉 ▽6二玉 ▲5八金右 ▽7一玉 ▲3六歩 ▽8二玉
▲6八銀 ▽5二金左 ▲2五歩 ▽3三角 ▲5七銀左 ▽6四歩
「図1」
後手の持駒:なし
9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂 ・v金 ・ ・ ・v桂v香|一
| ・v玉v銀 ・v金v飛v銀 ・ ・|二
| ・v歩v歩 ・v歩 ・v角v歩v歩|三
|v歩 ・ ・v歩 ・v歩v歩 ・ ・|四
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 歩 ・|五
| 歩 ・ 歩 ・ 歩 ・ 歩 ・ ・|六
| ・ 歩 ・ 歩 銀 歩 ・ ・ 歩|七
| ・ 角 玉 ・ 金 銀 ・ 飛 ・|八
| 香 桂 ・ 金 ・ ・ ・ 桂 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:なし
手数=24 ▽6四歩(63) まで
後手の四間飛車に対して先手の▲5七銀左型が、対振り飛車急戦の代表的な
戦型で有る事は前にも御紹介しました これは大山十五世名人と死闘を
繰り広げた昭和の名棋士、山田道美九段らの手により確立された物です
「図1」から「図2」までの手順
▲3五歩 ▽同 歩 ▲4六銀 ▽4五歩 ▲3三角成 ▽同 銀
▲3五銀 ▽4四銀 ▲同 銀 ▽同 飛 ▲3二角 ▽3四飛
▲2三角成 ▽2七歩 ▲3四馬 ▽2八歩成 ▲4一飛
「図2」
後手の持駒:飛 角 銀
9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂 ・v金 ・ 飛 ・v桂v香|一
| ・v玉v銀 ・v金 ・ ・ ・ ・|二
| ・v歩v歩 ・v歩 ・ ・ ・v歩|三
|v歩 ・ ・v歩 ・ ・ 馬 ・ ・|四
| ・ ・ ・ ・ ・v歩 ・ 歩 ・|五
| 歩 ・ 歩 ・ 歩 ・ ・ ・ ・|六
| ・ 歩 ・ 歩 ・ 歩 ・ ・ 歩|七
| ・ ・ 玉 ・ 金 銀 ・vと ・|八
| 香 桂 ・ 金 ・ ・ ・ 桂 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:銀 歩二
手数=41 ▲4一飛打 まで
後手の▽6四歩に対して▲3五歩と突き捨ててから▲4六銀と出る速攻が
ナナメ棒銀と呼ばれる、この形の定跡となります ▲4六銀に▽4五歩と
すぐに反撃する手は少し損となり「図2」では先手優勢です
▽4四銀の所では▽3四歩と打つ手も有るので実際には難解ですが
「図1」から「図3」までの手順
▲3五歩 ▽同 歩 ▲4六銀 ▽3六歩 ▲3五銀 ▽4五歩
▲3三角成 ▽同 銀
「図3」
後手の持駒:角 歩
9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂 ・v金 ・ ・ ・v桂v香|一
| ・v玉v銀 ・v金v飛 ・ ・ ・|二
| ・v歩v歩 ・v歩 ・v銀v歩v歩|三
|v歩 ・ ・v歩 ・ ・ ・ ・ ・|四
| ・ ・ ・ ・ ・v歩 銀 歩 ・|五
| 歩 ・ 歩 ・ 歩 ・v歩 ・ ・|六
| ・ 歩 ・ 歩 ・ 歩 ・ ・ 歩|七
| ・ ・ 玉 ・ 金 銀 ・ 飛 ・|八
| 香 桂 ・ 金 ・ ・ ・ 桂 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:角
手数=32 ▽同 銀(32) まで
▲4六銀には▽3六歩と突き越す方が本筋です 以下▲3五銀から角交換で
「図3」となります
「図3」から「図4」までの手順
▲2四歩 ▽同 歩 ▲同 銀 ▽同 銀 ▲同 飛 ▽3三角
▲2一飛成 ▽2二飛 ▲同 龍 ▽同 角 ▲6六角 ▽同 角
▲同 歩 ▽2八飛
「図4」
後手の持駒:角 銀 歩二
9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂 ・v金 ・ ・ ・ ・v香|一
| ・v玉v銀 ・v金 ・ ・ ・ ・|二
| ・v歩v歩 ・v歩 ・ ・ ・v歩|三
|v歩 ・ ・v歩 ・ ・ ・ ・ ・|四
| ・ ・ ・ ・ ・v歩 ・ ・ ・|五
| 歩 ・ 歩 歩 歩 ・v歩 ・ ・|六
| ・ 歩 ・ ・ ・ 歩 ・ ・ 歩|七
| ・ ・ 玉 ・ 金 銀 ・v飛 ・|八
| 香 桂 ・ 金 ・ ・ ・ 桂 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:飛 角 銀 桂 歩
手数=46 ▽2八飛打 まで
「図3」からは▲2四歩と行く手は当然の事ながら真っ先に見える手ですが
これは銀交換の後▽3三角からの反撃が有り「図4」まで先手不利となります
▲2四歩の前に▽3三角を消しておく必要が有るのです 以下は次章で