若 葉 亭
[トップに戻る] [記事リスト] [新着記事] [ワード検索] [過去ログ] [管理用]

タイトル 【戦法図鑑】144 鷺宮定跡[2]
投稿日: 2005/03/10(Thu) 21:53
投稿者千鳥銀

本章では鷺宮定跡に対する後手の対抗手段を見て頂きます

「図1」
後手の持駒:なし
  9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂 ・v金 ・ ・ ・v桂v香|一
| ・v玉v銀 ・v金v飛v銀 ・ ・|二
| ・v歩v歩v歩 ・ ・v角v歩v歩|三
|v歩 ・ ・ ・v歩v歩v歩 ・ ・|四
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 歩 ・|五
| 歩 ・ 歩 ・ 歩 ・ 歩 ・ ・|六
| ・ 歩 ・ 歩 銀 歩 ・ ・ 歩|七
| ・ 角 玉 金 金 銀 ・ 飛 ・|八
| 香 桂 ・ ・ ・ ・ ・ 桂 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:なし
手数=25  ▲6八金(69)  まで

「図1」は▽5四歩に先手が▲6八金直(上)と上がった所です

「図1」から「図2」までの手順

▽1二香    ▲3八飛    ▽4三銀    ▲3五歩    ▽同 歩    ▲4六銀
▽4五歩    ▲3三角成  ▽同 桂    ▲3五銀    ▽2五桂    ▲3四歩
▽3二飛

「図2」
後手の持駒:角 歩二 
  9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂 ・v金 ・ ・ ・ ・ ・|一
| ・v玉v銀 ・v金 ・v飛 ・v香|二
| ・v歩v歩v歩 ・v銀 ・v歩v歩|三
|v歩 ・ ・ ・v歩 ・ 歩 ・ ・|四
| ・ ・ ・ ・ ・v歩 銀v桂 ・|五
| 歩 ・ 歩 ・ 歩 ・ ・ ・ ・|六
| ・ 歩 ・ 歩 ・ 歩 ・ ・ 歩|七
| ・ ・ 玉 金 金 銀 飛 ・ ・|八
| 香 桂 ・ ・ ・ ・ ・ 桂 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:角 
手数=38  ▽3二飛(42)  まで

「図1」で▽1二香と上がるのが後手側の最強の対抗手です 実は「図1で
▽6四歩と突いた手が良くなかったのです ▽5四歩の所で▽1二香として
▲6八金直に▽5四歩でも同じ局面になりますが、この先に▽1二香とする手も
有力なのです 居飛車側の▲5七銀左型に対して▽5四歩或いは▽6四歩と
突く手は難解とは言え139章から142章で解説したナナメ棒銀や端角の
仕掛けが成立するのが不満だからです ▽1二香形については後の章で解説します
▲3五歩から前章「図3」までと同じ手順で進み38手目に後手が▽3二飛と
迎え撃つ体勢をとり「図2」となります

「図2」から「図3」までの手順

▲3三角    ▽2七角    ▲2八飛    ▽3六角成  ▲2六銀    ▽3四銀

「図3」
後手の持駒:歩三 
  9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂 ・v金 ・ ・ ・ ・ ・|一
| ・v玉v銀 ・v金 ・v飛 ・v香|二
| ・v歩v歩v歩 ・ ・ 角v歩v歩|三
|v歩 ・ ・ ・v歩 ・v銀 ・ ・|四
| ・ ・ ・ ・ ・v歩 ・v桂 ・|五
| 歩 ・ 歩 ・ 歩 ・v馬 銀 ・|六
| ・ 歩 ・ 歩 ・ 歩 ・ ・ 歩|七
| ・ ・ 玉 金 金 銀 ・ 飛 ・|八
| 香 桂 ・ ・ ・ ・ ・ 桂 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:なし
手数=44  ▽3四銀  まで

「図2」から前章「図3」までの攻撃手順で▲3三角と打つのは今度は先に
香が1二に逃げているので打った角が空を切る事になり、以下「図3」まで
先手不利となります

「図2」から「図4」までの手順

▲6六角    ▽3四銀    ▲同 銀    ▽3七歩    ▲2八飛    ▽3四飛
▲2五飛    ▽2四歩    ▲4五飛    ▽3八歩成  ▲5七銀    ▽4四歩
▲同 飛    ▽同 飛    ▲同 角    ▽4三歩    ▲1一角成  ▽3九飛

「図4」
後手の持駒:角 銀 
  9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂 ・v金 ・ ・ ・ ・ 馬|一
| ・v玉v銀 ・v金 ・ ・ ・v香|二
| ・v歩v歩v歩 ・v歩 ・ ・v歩|三
|v歩 ・ ・ ・v歩 ・ ・v歩 ・|四
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|五
| 歩 ・ 歩 ・ 歩 ・ ・ ・ ・|六
| ・ 歩 ・ 歩 銀 歩 ・ ・ 歩|七
| ・ ・ 玉 金 金 ・vと ・ ・|八
| 香 桂 ・ ・ ・ ・v飛 桂 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:飛 銀 桂 歩二 
手数=56  ▽3九飛打  まで

「図2」からは▲6六角と打つ手も有りますが、強く▽3四銀から捌かれて
あまり変化の余地も無く「図4」まで後手が優勢となります


- 関連一覧ツリー (▼ をクリックするとツリー全体を一括表示します)

- 返信フォーム (この記事に返信する場合は下記フォームから投稿して下さい)
おなまえ
タイトル
メッセージ   図表モード 手動改行 強制改行  
参照先−(入力禁止です)
暗証キー (英数字で8文字以内)
  プレビュー

- 以下のフォームから自分の投稿記事を修正・削除することができます -
処理 記事No 暗証キー