本章では鷺宮定跡に対する後手の対抗手段を見て頂きます
「図1」
後手の持駒:なし
9 8 7 6 5 4 3 2 1
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|v香v桂 ・v金 ・ ・ ・v桂v香|一
| ・v玉v銀 ・v金v飛v銀 ・ ・|二
| ・v歩v歩v歩 ・ ・v角v歩v歩|三
|v歩 ・ ・ ・v歩v歩v歩 ・ ・|四
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 歩 ・|五
| 歩 ・ 歩 ・ 歩 ・ 歩 ・ ・|六
| ・ 歩 ・ 歩 銀 歩 ・ ・ 歩|七
| ・ 角 玉 金 金 銀 ・ 飛 ・|八
| 香 桂 ・ ・ ・ ・ ・ 桂 香|九
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先手の持駒:なし
手数=25 ▲6八金(69) まで
「図1」は▽5四歩に先手が▲6八金直(上)と上がった所です
「図1」から「図2」までの手順
▽1二香 ▲3八飛 ▽4三銀 ▲3五歩 ▽同 歩 ▲4六銀
▽4五歩 ▲3三角成 ▽同 桂 ▲3五銀 ▽2五桂 ▲3四歩
▽3二飛
「図2」
後手の持駒:角 歩二
9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂 ・v金 ・ ・ ・ ・ ・|一
| ・v玉v銀 ・v金 ・v飛 ・v香|二
| ・v歩v歩v歩 ・v銀 ・v歩v歩|三
|v歩 ・ ・ ・v歩 ・ 歩 ・ ・|四
| ・ ・ ・ ・ ・v歩 銀v桂 ・|五
| 歩 ・ 歩 ・ 歩 ・ ・ ・ ・|六
| ・ 歩 ・ 歩 ・ 歩 ・ ・ 歩|七
| ・ ・ 玉 金 金 銀 飛 ・ ・|八
| 香 桂 ・ ・ ・ ・ ・ 桂 香|九
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先手の持駒:角
手数=38 ▽3二飛(42) まで
「図1」で▽1二香と上がるのが後手側の最強の対抗手です 実は「図1で
▽6四歩と突いた手が良くなかったのです ▽5四歩の所で▽1二香として
▲6八金直に▽5四歩でも同じ局面になりますが、この先に▽1二香とする手も
有力なのです 居飛車側の▲5七銀左型に対して▽5四歩或いは▽6四歩と
突く手は難解とは言え139章から142章で解説したナナメ棒銀や端角の
仕掛けが成立するのが不満だからです ▽1二香形については後の章で解説します
▲3五歩から前章「図3」までと同じ手順で進み38手目に後手が▽3二飛と
迎え撃つ体勢をとり「図2」となります
「図2」から「図3」までの手順
▲3三角 ▽2七角 ▲2八飛 ▽3六角成 ▲2六銀 ▽3四銀
「図3」
後手の持駒:歩三
9 8 7 6 5 4 3 2 1
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|v香v桂 ・v金 ・ ・ ・ ・ ・|一
| ・v玉v銀 ・v金 ・v飛 ・v香|二
| ・v歩v歩v歩 ・ ・ 角v歩v歩|三
|v歩 ・ ・ ・v歩 ・v銀 ・ ・|四
| ・ ・ ・ ・ ・v歩 ・v桂 ・|五
| 歩 ・ 歩 ・ 歩 ・v馬 銀 ・|六
| ・ 歩 ・ 歩 ・ 歩 ・ ・ 歩|七
| ・ ・ 玉 金 金 銀 ・ 飛 ・|八
| 香 桂 ・ ・ ・ ・ ・ 桂 香|九
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先手の持駒:なし
手数=44 ▽3四銀 まで
「図2」から前章「図3」までの攻撃手順で▲3三角と打つのは今度は先に
香が1二に逃げているので打った角が空を切る事になり、以下「図3」まで
先手不利となります
「図2」から「図4」までの手順
▲6六角 ▽3四銀 ▲同 銀 ▽3七歩 ▲2八飛 ▽3四飛
▲2五飛 ▽2四歩 ▲4五飛 ▽3八歩成 ▲5七銀 ▽4四歩
▲同 飛 ▽同 飛 ▲同 角 ▽4三歩 ▲1一角成 ▽3九飛
「図4」
後手の持駒:角 銀
9 8 7 6 5 4 3 2 1
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|v香v桂 ・v金 ・ ・ ・ ・ 馬|一
| ・v玉v銀 ・v金 ・ ・ ・v香|二
| ・v歩v歩v歩 ・v歩 ・ ・v歩|三
|v歩 ・ ・ ・v歩 ・ ・v歩 ・|四
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|五
| 歩 ・ 歩 ・ 歩 ・ ・ ・ ・|六
| ・ 歩 ・ 歩 銀 歩 ・ ・ 歩|七
| ・ ・ 玉 金 金 ・vと ・ ・|八
| 香 桂 ・ ・ ・ ・v飛 桂 香|九
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先手の持駒:飛 銀 桂 歩二
手数=56 ▽3九飛打 まで
「図2」からは▲6六角と打つ手も有りますが、強く▽3四銀から捌かれて
あまり変化の余地も無く「図4」まで後手が優勢となります