若 葉 亭
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タイトル 【戦法図鑑】120 相振り飛車 向かい飛車VS向かい飛車[3]
投稿日: 2005/03/03(Thu) 19:17
投稿者千鳥銀

本章では序盤で互いに作戦勝ちを目指し合う攻防を見て頂きます

「図1」
後手の持駒:なし
 9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂v銀v金v玉v金 ・v桂v香|一
| ・ ・ ・ ・ ・v銀 ・v飛 ・|二
|v歩v歩 ・v歩v歩v歩v角 ・v歩|三
| ・ ・v歩 ・ ・ ・v歩v歩 ・|四
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|五
| ・ ・ 歩 歩 ・ ・ ・ ・ ・|六
| 歩 歩 角 銀 歩 歩 歩 歩 歩|七
| ・ ・ ・ ・ ・ 銀 ・ 飛 ・|八
| 香 桂 ・ 金 玉 金 ・ 桂 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:なし
手数=12  ▽7四歩(73)  まで

「図1」は前章「図4」と同一局面です

「図1」から「図2」までの手順

▲3六歩    ▽8二銀    ▲3七銀    ▽7三銀    ▲8八飛    ▽7二金
▲3八金    ▽6一玉    ▲5八金    ▽5二金    ▲4九玉    ▽4四歩
▲5六銀    ▽4三銀    ▲3九玉    ▽5四銀    ▲9六歩    ▽1四歩
▲1六歩    ▽9四歩    ▲8六歩    ▽7一玉

「図2」
後手の持駒:なし
 9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂v玉 ・ ・ ・ ・v桂v香|一
| ・ ・v金 ・v金 ・ ・v飛 ・|二
| ・v歩v銀v歩v歩 ・v角 ・ ・|三
|v歩 ・v歩 ・v銀v歩v歩v歩v歩|四
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|五
| 歩 歩 歩 歩 銀 ・ 歩 ・ 歩|六
| ・ ・ 角 ・ 歩 歩 銀 歩 ・|七
| ・ 飛 ・ ・ 金 ・ 金 ・ ・|八
| 香 桂 ・ ・ ・ ・ 玉 桂 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:なし
手数=34  ▽7一玉(61)  まで

▽2四歩で▲4八銀を誘い、▽7四歩から▽7三銀の形を実現するのが
後手側の狙いで 以下「図2」まで相居飛車を左右逆にしたような局面に
なりますが 先手側が振り飛車しか指さない相手の場合には有効な策と
なり得ます

「図3」までの手順

▲7六歩    ▽3四歩    ▲6六歩    ▽3三角    ▲7八銀    ▽2二飛
▲4八銀    ▽7四歩    ▲7七角    ▽8二銀    ▲3六歩    ▽7三銀
▲3七銀    ▽7二金    ▲5八金右  ▽4二銀    ▲6八玉    ▽5二金
▲7九玉

「図3」
後手の持駒:なし
 9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂 ・ ・v玉 ・ ・v桂v香|一
| ・ ・v金 ・v金v銀 ・v飛 ・|二
|v歩v歩v銀v歩v歩v歩v角v歩v歩|三
| ・ ・v歩 ・ ・ ・v歩 ・ ・|四
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|五
| ・ ・ 歩 歩 ・ ・ 歩 ・ ・|六
| 歩 歩 角 ・ 歩 歩 銀 歩 歩|七
| ・ ・ 銀 ・ 金 ・ ・ 飛 ・|八
| 香 桂 玉 金 ・ ・ ・ 桂 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:なし
手数=19  ▲7九玉(68)  まで

▽3三角に▲7八銀と上がり、▽7四歩から後手が早い時期に▽7三銀型に
組んだ場合は居飛車左美濃に変化するのが有力な手段となります
居飛車対振り飛車の対抗型には▽7三銀、▽7二金の形は良い布陣とは
言い難いのです この形は上からの攻めには強いですが「図3」の局面は
横から玉を攻める事が多い為、先手陣の方が好形なのです
ただし▽2二飛の所で▽8四歩と後手が居飛車に変化する手が有り
そうなると先手の▲7八銀は損になる事が有るのです この辺りは難しく
相振り飛車からも外れるので別の章に回します

「図4」までの手順

▲7六歩    ▽3四歩    ▲6六歩    ▽3三角    ▲6八銀    ▽2二飛
▲6七銀    ▽2四歩    ▲7七角    ▽4二銀    ▲8八飛    ▽2五歩
▲2八銀    ▽2六歩    ▲同 歩    ▽同 飛    ▲2七歩    ▽2四飛
▲8六歩    ▽6二玉    ▲8五歩    ▽3五歩    ▲4八玉    ▽7二玉
▲3八玉    ▽8二銀    ▲6五歩    ▽4四歩    ▲8四歩    ▽同 歩
▲同 飛    ▽8三歩    ▲8六飛

「図4」
後手の持駒:歩
 9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂 ・v金 ・v金 ・v桂v香|一
| ・v銀v玉 ・ ・v銀 ・ ・ ・|二
|v歩v歩v歩v歩v歩 ・v角 ・v歩|三
| ・ ・ ・ ・ ・v歩 ・v飛 ・|四
| ・ ・ ・ 歩 ・ ・v歩 ・ ・|五
| ・ 飛 歩 ・ ・ ・ ・ ・ ・|六
| 歩 ・ 角 銀 歩 歩 歩 歩 歩|七
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ 玉 銀 ・|八
| 香 桂 ・ 金 ・ 金 ・ 桂 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:歩
手数=33  ▲8六飛(84)  まで

牽制し合えば「図4」までのように互いに金無双の対抗型も有ります
しかし後手が向かい飛車の場合は、先手は▲3七銀型を築く方が得です
後手も早目に2五歩を決めて先手の形を限定させる方が分かり易いのです


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