若 葉 亭
[トップに戻る] [記事リスト] [新着記事] [ワード検索] [過去ログ] [管理用]

タイトル 【戦法図鑑】141 ▲5七銀左型端角戦法[1]
投稿日: 2005/03/03(Thu) 19:52
投稿者千鳥銀

本章では後手の▽5四歩形に対する先手の端角戦法を御紹介します

「図1」
後手の持駒:なし
 9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂 ・v金 ・ ・ ・v桂v香|一
| ・v玉v銀 ・v金v飛v銀 ・ ・|二
| ・v歩v歩v歩 ・ ・v角v歩v歩|三
|v歩 ・ ・ ・v歩v歩v歩 ・ ・|四
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 歩 ・|五
| 歩 ・ 歩 ・ 歩 ・ 歩 ・ ・|六
| ・ 歩 ・ 歩 銀 歩 ・ ・ 歩|七
| ・ 角 玉 ・ 金 銀 ・ 飛 ・|八
| 香 桂 ・ 金 ・ ・ ・ 桂 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:なし
手数=24  ▽5四歩(53)  まで

「図1」は前章「図3」と同一局面、先手の▲5七銀左型に▽5四歩と
後手が突いた所です

「図1」から「図2」までの手順

▲9七角    ▽4一飛    ▲8六角    ▽4五歩    ▲6六銀    ▽4三銀
▲3七桂    ▽4四銀    ▲6八角    ▽4二飛    ▲2四歩    ▽同 歩
▲同 角    ▽2二飛    ▲3三角成  ▽2八飛成  ▲4四馬

「図2」
後手の持駒:飛 歩
 9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂 ・v金 ・ ・ ・v桂v香|一
| ・v玉v銀 ・v金 ・ ・ ・ ・|二
| ・v歩v歩v歩 ・ ・ ・ ・v歩|三
|v歩 ・ ・ ・v歩 馬v歩 ・ ・|四
| ・ ・ ・ ・ ・v歩 ・ ・ ・|五
| 歩 ・ 歩 銀 歩 ・ 歩 ・ ・|六
| ・ 歩 ・ 歩 ・ 歩 桂 ・ 歩|七
| ・ ・ 玉 ・ 金 銀 ・v龍 ・|八
| 香 桂 ・ 金 ・ ・ ・ ・ 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:角 銀 歩
手数=41  ▲4四馬(33)  まで

「図1」の局面では飛車取りに▲9七角と覗く手が有ります 流石にここで
飛車角交換するのは損なので▽4一飛と避けますが、以下「図2」まで先手
優勢と言うのが端角の本当の狙い筋です 手順中▲3七桂で▽4四銀と
させておくのがポイントで▽2二飛の振り飛車常套手段の受けに▲3三角成
▽2八飛成 ▲4四馬で銀得になるので成立する訳です

「図1」から「図3」までの手順

▲9七角    ▽4一飛    ▲8六角    ▽4三銀    ▲6六銀    ▽4二金
▲3七銀    ▽3一飛    ▲3五歩    ▽3二飛    ▲3六銀    ▽5二金寄
▲3四歩    ▽同 銀    ▲3五歩    ▽4三銀    ▲5五歩    ▽同 歩
▲同 銀    ▽5四歩    ▲6六銀

「図3」
後手の持駒:歩
 9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂 ・v金 ・ ・ ・v桂v香|一
| ・v玉v銀 ・v金 ・v飛 ・ ・|二
| ・v歩v歩v歩 ・v銀v角v歩v歩|三
|v歩 ・ ・ ・v歩v歩 ・ ・ ・|四
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ 歩 歩 ・|五
| 歩 角 歩 銀 ・ ・ 銀 ・ ・|六
| ・ 歩 ・ 歩 ・ 歩 ・ ・ 歩|七
| ・ ・ 玉 ・ 金 ・ ・ 飛 ・|八
| 香 桂 ・ 金 ・ ・ ・ 桂 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:歩
手数=45  ▲6六銀(55)  まで

▲8六角に▽4三銀と上がり▲6六銀に▽4二金とする手段も昔から有る
この端角に対する後手の応手です これは次に▲6八角と「図2」までと
同じく引き角で来た時に▽3二金として2筋を受けようとする狙いです
▽4二金には▲3七銀とするのが有力で、以下「図3」までとなり次に
▲2四歩から▲2二歩打を狙って先手が優勢です

「図1」から「図4」までの手順

▲9七角    ▽4一飛    ▲8六角    ▽1四歩    ▲6六銀    ▽4五歩
▲6八角    ▽6四歩    ▲2四歩    ▽同 歩    ▲同 角    ▽4四角
▲7九角    ▽7四歩    ▲3五歩    ▽同 歩    ▲2二歩    ▽1三桂
▲2一歩成  ▽同 飛    ▲同飛成    ▽同 銀    ▲4一飛    ▽2四飛

「図4」
後手の持駒:歩三
 9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂 ・v金 ・ 飛 ・v銀v香|一
| ・v玉v銀 ・v金 ・ ・ ・ ・|二
| ・v歩 ・ ・ ・ ・ ・ ・v桂|三
|v歩 ・v歩v歩v歩v角 ・v飛v歩|四
| ・ ・ ・ ・ ・v歩v歩 ・ ・|五
| 歩 ・ 歩 銀 歩 ・ ・ ・ ・|六
| ・ 歩 ・ 歩 ・ 歩 ・ ・ 歩|七
| ・ ・ 玉 ・ 金 銀 ・ ・ ・|八
| 香 桂 角 金 ・ ・ ・ 桂 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:なし
手数=48  ▽2四飛打  まで

▲8六角からの攻め筋には「図4」までの手順が最善で、引き角の攻めを
空振りさせる事が出来ます 直前の▲4一飛で▲2四飛ですと▽2二角で
受けられてしまいます ▽1四歩と突いた手が▽1三桂と逃げる手を可能に
した効果です「図4」は飛車角の働きが違い、玉も固く後手優勢の局面です


- 関連一覧ツリー (▼ をクリックするとツリー全体を一括表示します)

- 返信フォーム (この記事に返信する場合は下記フォームから投稿して下さい)
おなまえ
タイトル
メッセージ   図表モード 手動改行 強制改行  
参照先−(入力禁止です)
暗証キー (英数字で8文字以内)
  プレビュー

- 以下のフォームから自分の投稿記事を修正・削除することができます -
処理 記事No 暗証キー